アルバム情報

スチャダラパー
12th album「1212」(ワンツー・ワンツー)
2015.01.28 release
スチャダラパー 12th album「1212」(ワンツー・ワンツー)[初回限定盤] [初回限定盤] CD+DVD
DDCB-94003 / ¥3,241+税
スチャダラパー 12th album「1212」(ワンツー・ワンツー)[通常盤] [通常盤] CD
DDCB-14032 / ¥2,315+税

収録内容

[CD]※初回限定盤・通常盤共通

  • イントロダクションワンツー
  • スチャダラメモ
  • ゲームボーイズ2
  • ワープトンネル feat. ロボ宙&かせきさいだぁ
  • M4EVER /スチャットモンチー
  • ザ・ベスト
  • 哀しみturn it up
  • 中庸平凡パンチ
  • A.K.A ETC
  • Off The Wall feat. 清水ミチコ
  • 恋のペネトレイト
  • Boo-Wee Dance
*M.3ゲームボーイズ2・・・「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」タイアップアレンジ曲
*M.5 M4EVER /スチャットモンチー … チャットモンチーとの新ユニットによる楽曲
*M.8 中庸平凡パンチ・・・ テレビ東京系列ドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」オープニングテーマ
*M.11恋のペネトレイト・・・WOWOW「NBA バスケットボール14 -15 シーズン」イメージソング

[DVD]※初回限定盤

  • ザ・コストパフォーマンス登場
  • オープニング
  • アーバン文法
  • Under the Sun
  • ライツカメラアクション
  • From 喜怒哀楽
  • MC①
  • ヒマの過ごし方
  • Boo-Wee Dance
  • アフター ドゥービー ヌーン
  • MC②
  • 23ch FUNK
  • GET UP AND DANCE
  • FUN-KEY4-1
  • MORE FUN-KEY-WORD
  • LET IT FLOW AGAIN
  • 何処か… どっちか…
  • MC③
  • スチャダラメモ
  • MC④
  • コロコロなるまま
  • ヨゴレタヒデヲ
  • 今夜はブギー・バック
  • MC⑤
  • Shadows Of The Empire
  • ジャカジャ~ン
  • Good Old Future
  • ザ・ベスト
  • エンドロール
  • サマージャム2013
  • 彼方からの手紙
 

2015年にデビュー25周年を迎えるスチャダラパーのなんと6年振り、12枚目となる、待望のニューアルバムが遂に完成!

盛りだくさんの収録内容は、なんとチャットモンチーとの新ユニット『スチャットモンチー』でお届けする「M4EVER」や清水ミチコとの共作曲「Off The Wall」、おなじみロボ宙&かせきさいだぁを迎えた「ワープトンネル」、さらには2015年1月9日からテレビ東京系列で放送されるドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』のオープニングテーマとなる「中庸平凡パンチ」、誰もが耳にした『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』のCMタイアップアレンジ曲「ゲームボーイズ2」、WOWOWで放送中の『NBAバスケットボール14-15シーズン』イメージソング「恋のペネトレイト」等、聴き逃せない楽曲が勢揃い!

その他にも往年のスチャダラ節を感じさせる楽曲や、全く新しいアプローチの新曲と、もちろん彼らにしか到達出来ない歌詞表現や、自らが手懸けるトラック制作は全ての楽曲に貫かれ、新たな決意を感じさせる渾身のフルアルバムが遂に出る!日本中が待ち望んだ音が、言葉が、コンパクトなディスクに想いを込められ、ようやくあなたのお手元へ!やっと逢えたね!

さ・ら・に!
DVD付初回限定盤には2013年6月16日に日比谷野外大音楽堂で開催されたスチャダラパーワンマンライブ『23』を2時間越えの大ボリュームで収録!
おなじみのバックバンド『ザ・コストパフォーマンス』を従え、タイトル通り23曲の演奏をたっぷりお楽しみ頂けます!スチャダラパーのライブはこんなにスゴイぞ!
リリースはスチャダラパー×SPACE SHOWER MUSICによる新レーベル『ZENRYO RECORDS』から!

購入特典

◎各特典は、数量限定の先着特典となります。
また、お問い合わせの際は、ご購入予定の各店舗様に直接お問い合わせくださいますよう、 よろしくお願い申し上げます。

タワーレコードオリジナル特典

タワーレコードオリジナル特典ご購入先着でオリジナルステッカー

[初回限定盤]
http://tower.jp/item/3742648/

[通常盤]
http://tower.jp/item/3742649/

HMVオリジナル特典

HMVオリジナル特典ご購入先着でオリジナルステッカー

[初回限定盤]
http://www.hmv.co.jp/artist_...

[通常盤]
http://www.hmv.co.jp/artist_...

セブン&アイ・ネット

セブン&アイ・ネットご購入先着でオリジナルステッカー

[初回限定盤]
http://www.7netshopping.jp/cd/detail/-/accd/1301272799/subno/1

[通常盤]
http://www.7netshopping.jp/cd/detail/-/accd/1301272800/subno/1

ディスクユニオン(限定セット販売)

※特典ではございません

[初回限定盤+ナップサックセット]
http://diskunion.net/portal/ct/pickup_topic/49112


★限定セットは完売いたしました

インストア情報

インストアイベントは終了しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうざいました!


MV:中庸平凡パンチ

全編赤羽ロケによる最新MV『中庸平凡パンチ』!

★スチャダラパー "中庸平凡パンチ" (Official Music Video)
http://youtu.be/Ca69TddVwLY

金曜深夜0時52分よりテレビ東京系列で放送中のドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』のドラマのオープニングテーマである新曲『中庸平凡パンチ』のMVがこうかいされました公開中!
ドラマの世界観を受け、完全書き下ろしで制作。赤羽の、もといすべての商店街に捧げる下町アンセムがここに誕生!
MVはもちろんオール赤羽ロケを敢行!監督は本作と同じく、世界で最も赤羽にコミットしてしまった映画監督『松江哲明』が手懸け、赤羽オールスターズの祝福とともに、ドラマと地続きで赤羽の魅力を閉じ込めました!
ここは本当に東京か!?虚実が交差するパラレルワールド赤羽へ、行ってから観るか、観てから行くか、いずれにしてもお気をつけください、あなたが赤羽を覗く時、赤羽もまたあなたを覗いているのだから!

トレーラー

トレーラーも見てみよう!

■スペースシャワーTV「スチャダラパー SPECIAL」トレイラー
http://youtu.be/ea8KiArkp7s

■ニューアルバム「1212 (ワンツー・ワンツー)」発売決定速報
http://youtu.be/HgAEgyHTbX4

…随時追加予定!

25周年記念公演情報

★スチャダラパー25周年記念『華麗なるワンツー』
日比谷野外大音楽堂(東京)、ユニバース(大阪)で開催決定!!!


スチャダラパー25周年記念『華麗なるワンツー』公演情報

<大阪公演>
公演日時:2015年4月5日(日)
開場時間:17:15/開演時間:18:00
会場:味園・ユニバース
料金:前売¥5,000(オールスタンディング)※ドリンク代別
チケット発売日:2月7日(土)
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード251-471)
ローソンチケット 0570-000-403(Lコード58903)
イープラス
モバイルサイトGREENS!チケット
主催:GREENS
後援:FM802
企画・制作:Melody fair/GREENS
協力:ZENRYO RECORDS/SPACE SHOWER MUSIC
INFO:GREENS 06-6882-1224
http://www.greens-corp.co.jp/


<東京公演>
公演日時:2015年4月11日(土)
開場時間:15:45 /開演時間:16:30
会場:日比谷野外大音楽堂
※雨天決行・荒天中止
料金:前売¥6,000(全席指定)
チケット発売日:2月7日(土)
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-000-403
イープラス
主催:HOT STUFF PROMOTION
企画・制作:Melody fair/HOT STUFF PROMOTION
協力:ZENRYO RECORDS/SPACE SHOWER MUSIC
INFO:HOT STUFF 03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

メディア情報

<MAGAZINE>
MUSIC MAGAZINEMUSIC MAGAZINE 2月号 1/20発売:巻頭大特集!
GINZA 2月号 1/12発売:ゆるスナップ(ゆるスナ)百景
BRUTUS 1/13発売:「夢の値段」特集内インタビュー
Tarzan 665号 1/22発売:インタビュー
EYESCREAM 3月号 1/29発売:VISIONS&インタビュー(Bose)
WOOFIN' 3月号 1/30発売:インタビュー
SPA!  2/3売り号(合併号):インタビュー
TV Bros. 2/4発売号:インタビュー
BARFOUT!  3月号 2/19発売:インタビュー
関西Walker 3/31発売号:インタビュー NEW!!

<TV>

●読売テレビ「音楽ノチカラ」ゲスト出演 3月18日(水)25:59~(予定) NEW!!
http://www.ytv.co.jp/music_power/

●スペースシャワーTV「月刊スペシャる」*ANIしばり♯2(ANIが様々なことに挑戦するVTRコーナー) NEW!!
【初回放送】2/28(土)25:00~26:00 【リピート】3/8(日)4:00~、3/18(水)27:00~
http://www.spaceshowertv.com/program/special/1501_special.html

●スペースシャワーTV「月刊スペシャる」*ANIしばり♯3(ANIが様々なことに挑戦するVTRコーナー) NEW!!
【初回放送】3/28(土) 25:00~26:00 【リピート】4月予定
http://www.spaceshowertv.com/program/special/1501_special.html

●MBS「ちちんぷいぷい」3/6(金)13:55~17:50※16時台の「キッチンぷいぷい」のコーナーにゲスト出演(予定)
http://www.mbs.jp/puipui/

●フジテレビ「アフロの変」ゲスト出演(Boseのみ) 3月5日(木) 25:50~26:50
●フジテレビ「アフロの変」ゲスト出演(ANIのみ) 3月12日(木) 25:50~26:50
http://www.fujitv.co.jp/afro/

●フジテレビ 「魁!音楽番付~EIGHT~」魁!ライブに出演
**「ゲームボーイズ2」のライブパフォーマンスを初披露!お見逃しなく!
2015/02/25(水)25:40~
http://www.fujitv.co.jp/sakigake/index.html

●NHK「MUSIC JAPAN」 出演
2015/02/09 午前0:23~
http://www.nhk.or.jp/mj/

●テレビ東京系「超流派」インタビュー出演
2015/2/13(金)26:30~27:00
http://www.tv-tokyo.co.jp/choryuha/

●スペースシャワーTV「月刊スペシャる」*ANIしばり(ANIが様々なことに挑戦するVTRコーナー)
【初回放送】2015/01/30(金)25:00~26:00
【リピート】2015/02/7(土)27:00~、2/16(月)27:00~
http://www.spaceshowertv.com/program/special/1501_special.html

●スペースシャワーTV「スチャダラパー SPECIAL」
デビュー25周年を迎えたスチャダラパーを特集!猫カフェ、YouTuber、「やってみた」動画・・・。本当のスチャダラパーに迫ってみた?60分! 
コーナーゲスト : バカリズム
【初回放送】2015/01/22(木)24:00~25:00
【リピート】2015/02/13(金)25:00~、2015/02/24(火)27:00~
スペシャ特番トレイラー:http://youtu.be/ea8KiArkp7s
http://www.spaceshowertv.com……1501_schadaraparr.html

●スペースシャワーTV「スチャダラパー MUSIC VIDEO SPECIAL」http://sstv.jp/sdp
【初回放送】2015/01/23(金)24:00~24:30
【リピート】2015/02/03(火)24:00~
http://sstv.jp/sdp

●スペースシャワーTV「SPACE SHOWER TV presents きゃりーぱみゅぱみゅの“なんだこれTV”」
スペースシャワーTVプレゼンツ新感覚トーク番組 「きゃりーぱみゅぱみゅの“なんだこれTV”」をオンエア!きゃりーと、ヤバいミュージシャンが繰り広げる “なんだこれ?”なガチ放談!
【初回放送】2015/01/22(木)22:00~22:30
【リピート】2015/01/26(月)11:00~、2015/02/06(金)23:00~
ゲスト:スチャダラパー(ANI・Bose・SHINCO)、清 竜人25(清 竜人・清 桃花・清 亜美)
http://www.spaceshowertv.com/n……dacolletv

●スペースシャワーTV  100%ヒッツ!スペースシャワーTVプラス「スチャダラパー スペシャル」
【初回放送】2015/01/27(火)22:00~23:00 ※MV特集番組となります
http://www.spaceshowertvplus.c……aparr.html

<WEBインタビュー>
リアルサウンド
CDジャーナル
MUSICSHELF
Amebreak

<ラジオ>
※放送エリア以外でもradiko.jpで聴ける放送局もあるので、是非チェックしてください。

TOKYO FM「ディアフレンズ」 【ゲスト出演】 1月20日(火)11:00~11:30
TOKYO FM「RIP SLYME SHOCK THE RADIO powered by G-SHOCK」 【ゲスト出演】
1月23日(金) 東京FM18:00〜18:25  DateFM 20:00〜20:25 FM愛知20:00〜20:25  
FM大阪 21:30〜21:55  FM福岡 21:30〜21:55
1月24日(土) 広島FM 18:30〜18:55 FM沖縄 20:30〜20:55 
1月25日(日) K-MIX 20:00〜20:25  AIR-G 20:30〜20:55
ニッポン放送「バカリズムのオールナイトニッポンGOLD」 【ゲスト出演(Bose)】 1月26日(月)22:00~24:00 *全国18局ネット
TOKYO FM「LOVE CONNECTION」 【コメント出演】 1月28日(水)11:30~13:00
TOKYO FM「Skyrocket Company」 【生出演(Bose)】 1月28日(水) 17:00~19:00*渋谷スペイン坂スタジオ
J-WAVE「GROOVE LINE Z」 【生出演】 1月29日(木) 16:30~20:00
TOKYO FM「LOVE CONNECTION」 【コメント出演】 2月5日(木) 11:30~13:00
TOKYO FM「McDonald’s HAPPINESS happiness」 【生出演】 1月31日(土) 14:00~14:55*渋谷スペイン坂スタジオ
J-WAVE 「RADIO DONUTS」 【生ゲスト出演(ANI&Bose)】 2月7日(土) 8:00~12:00
NHK-FM「サウンドクリエイターズ・ファイル」
第一回:2月1日(日)21:00~22:30 ゲスト:清水ミチコさん
第二回:2月8日(日)21:00~22:30 ゲスト:小藪千豊さん
東海ラジオ「TOKYO ROCK」 【ゲスト出演(Bose)】 2月11日(水) 21:00~21:30
TOKYO FM「Vixen presents 東京まちかど☆天文台」 【ゲスト出演(ANI)】 2月13日(金) 17:30~17:55
東海ラジオ「TOKYO UPSIDE STATION」 【ゲスト出演(Bose)】 2月18日(水) 12:28~12:40
J-WAVE 「GRATITUDE」 【ゲスト出演】 2月23日(金)14:00~16:15
αステーション「SUNNYSIDE BALCONY」 【ゲスト生出演】 3月6日(金)11:00~16:00<※12時台出演>
FM802「AWESOME FRIDAYS」 【ゲスト生出演】 3月6日(金)18:00~20:48<※19時台出演>
グランフロント大阪 パナソニックセンター大阪(うめきた)ハローステージから公開生放送!
FM802「Saturday Amusic Islands Afternoon Edition」 インタビューが2週に渡ってオンエア NEW!!
3月14日(土)・21日(土)12:00~18:00
ABCラジオ「よなよな...火曜日」 ゲスト出演 3月17日(火)22:00〜25:00 NEW!!
FM802「FLiPLiPS」 コメントオンエア 3月18日(水)11:00~15:00 NEW!!
α-STATION 「α-STATION Welcome to Kyoto Spring Special Program【1212】」 NEW!!
スチャダラパーによる特番!
3月31日(火)15:00~16:00
FM802 「FLiPLiPS」 【公開収録出演】 4月4日(土)なんばパークス
公開収録出演決定
優先観覧エリアご招待!応募フォームはこちら:4月4日(土)16:00 スチャダラパー TALK
https://funky802.com/service/EventEntry/form/4248/


*随時更新予定

スペシャルインタビュー(前編)

出る出る出る出るついに出る!
スチャダラパーが実に6年ぶりとなるアルバム「1212」を、新レーベル:ZENRYO RECORDSからリリース!このインタビューでは、アルバムの制作に至るまでの6年間や、アルバム以降の動き、そして「1212」収録曲のスチャダラパー自身による全曲解説も語ってもらった。「1212」をとりまく余談(前編)をどうぞ!
—— スチャダラパー6年ぶりのアルバム「1212」、完成おめでとうございます。
Bose 「6年ぶりなんだよねえ……。そのせいか、昨年末のリキッド・ルームでのライヴでもMCで言ったけど『……最近は音楽の方は?』とか言われるんだよね。やっぱりリリースが無いと、何もしてないみたいに見られるんだなって。スチャダラの事をフォローしてくれてる人はこの6年の動きが分かってるけど、そうじゃない人にとっては、動きが見えづらいから、休んでんのかなって思われてるのかな」
ANI 「活動が都市部以外には届いてないっていうのもあるよね。結構地方とかも行ってるんだけど」
Bose 「『結構色んなフェス出たよ?』って感じなんだけど。だから、芸人がテレビに出なくなると、『あの人は今』になっちゃうのと一緒で、リリースとかメディア露出が多くないと、そう見られちゃうのかなって。でも、それも芸人と同じで、テレビに出てない時のほうが営業回ってるわっていう(笑)」
SHINCO 「テツandトモとか営業スゴいんでしょ?」
ANI 「ずっと忙しいらしいしね」
Bose 「コージー冨田は営業で一億稼ぐんでしょ? だからスチャダラはコージーと近いんじゃないかな。みんなの知らないとこでちゃんと働いてるよっていう」
ANI 「コージーとは額が全く違うけどね」
Bose 「『ROCKIN' ON JAPAN』とかにコンスタントに出てないと認められないみたいなものかな。つっても音楽専門誌もねえ……偏った人たちしか読んでないんじゃない? 『月刊へらぶな』とか『月刊柴犬』みたいな感じでしょ、もう」
—— 自分の見ている場の違いで、音楽の風景の見え方が全く違うっていう感覚が、昔より強く、細分化している感覚はありますよね。J-POPでも、名前は知ってるけど曲はピンと来ないっていうもの少なくないし。
Bose 「誰もが知ってるヒット曲っていうのもあんまりないね、最近」
ANI 「レリゴー(「アナと雪の女王』“レット・イット・ゴー ~ありのままで~”)ぐらい?」
Bose 「あれをJ-POPと呼んでいいか問題があるでしょ」
SHINCO 「“恋するフォーチュンクッキー”とか。あれはヒット曲って感じだったよね」
Bose 「でも、もう一昨年だよ。若い人は今のヒット曲を知ってるんだろうけど……僕らはもういよいよ分かんないね」
ANI 「今って何が流行ってんの?セカオワ(SEKAI NO OWARI)とか?」
SHINCO 「赤い公園とか?」
Bose 「赤い公園はマニアックな方面なんじゃない?」
ANI 「ユアソン(YOUR SONG IS GOOD)とかか」
Bose 「だっはっは! 若くもねえし、かわいくもねえし!ってヒドいね(笑)。 セカオワと並べちゃダメだね。もうベテランだから」

—— この6年は会場販売という形で「3000」(2011年)、「よりぬきスチャダラ全力投球!」(2012年)、「6ピース バリューパック」(2013年)のリリースがあり、ライヴも日比谷野音などででのワンマンなど、コンスタントには動かれていましたよね。
ANI 「『THE BEST OF スチャダラパー 1990~2010 』のリリースもあったしね」
SHINCO 「テレビに(間)寛平ちゃんが出てて思いだしたんだけど、寛平ちゃんの曲(スチャダラパーfeat.KANPEI“United States Of Amema”)とか作ったよね。『アース・マラソン』のゴールにも立ち会ってたなって(笑)」
—— 2009年の7月に配信になっていますね。
ANI 「ニューヨークに寛平ちゃんが上陸して、ニューヨークだったらラップだろっていう位のイメージで俺らにオファーがあって(笑)。しかもスゲえタイトなスケジュールだったんだよね。さすが電波少年のTプロデューサーだと思った(笑)」
Bose 「吉本興業の100周年記念盤(『YEAH♪♪~YOSHIMOTO COVER&BEST~』)で、“アミダばばあの唄”のリミックスとかやったよね」
ANI 「仕上げてから2年ぐらい出なくて、去年そっと出てたよね、知らない間に(笑)」
—— その意味でも、そういったコンスタントな動きの末に、今回のアルバム「1212」があると思いますが。
SHINCO 「会場で売ってた音源やコンピに収録した曲を選り抜いて、そこに新曲を加えて世に出すっていうのが、今回の『1212』の形で。そういうリリースを続けて来たこの6年が明らかになる、ある意味ベスト盤だよね。スチャのアルバムは、タイトルに数字が『9th sence』からは連続で入ってるんだけど、その流れで今回は12枚目なのでタイトルは『1212』と」
ANI 「『12枚目は<12MONKEYS> でしょ!』とか、9枚目ぐらいの時は言ってたんだけど」
Bose 「12枚目になったら流石に古いかって(笑)。あと、ANIの結婚記念日が12月12日なんで」
ANI 「それも忘れないようにと。結婚してから12年目っていうのもあり」
Bose 「というANIのたっての願いで(笑)。そういうメモリアル盤です」
—— 愛情表現と自己アピールあふれるアルバムですね(笑)。
Bose 「『ANI結婚メモリアル盤』ってシールで貼っとこうか、今から」
SHINCO 「でも、マスタリングも12月12日だったんだよね」
Bose 「曲間も1.2秒になってたり。あんまり悩まないでやったんだけど、それが意外とハマったね」
ANI 「でも、いつもぎゅっと半年とか一年でアルバムを作って来たけど、これだけスパンが広いのも始めてだよね」
—— 確かにそうなりますね。では、ここからはアルバム収録曲の全曲解説をお願い出来ればと思います。
☆イントロダクションワンツー。
—— 今回もアルバムはSHINCOさんの手によるインストからスタートしますね。
SHINCO 「スチャダラのアルバムでおなじみの、アルバムを始めるためのインストですね。今回はさわやかな感じで」
Bose 「無いと寂しいおなじみのやつですね」
ANI 「ライヴの頭でかかる必要な……」
Bose 「必要悪ってやつですかね(笑)」
—— そんな!
☆スチャダラメモ
—— 軽やかなイントロに続いては、ヘヴィなドラム・ブレイクがまず印象的な“スチャダラメモ”ですね。
Bose 「『スチャダラ○○』ってタイトルからしても、25年経ってまだそんな名前の曲作るんだって(笑)」
—— 1st「スチャダラ大作戦」の一曲目からして「スチャダラマーチ」ですからね。お笑いの定番ネタを挟みつつ、その返しに社会や状況への視点が入って来るのが、これこそスチャダラの温度だなと。
Bose 「三人揃うとこういう話になるって言うね」
ANI 「すぐ世知辛い側に立ちたがる」
Bose 「威張ったこと言う割には、すぐネガティヴなアプローチになるし。まず否定から入るねって」
SHINCO 「常にマイナス・アプローチで」
Bose 「負けてなんぼみたいな(笑)。お笑いネタに関しては、『ビートたけしのオールナイトニッポン』でやってた「こんな○○はイヤだコーナー」とか、『この世の物とも思えぬあの世コーナー』からも引用してますね」
ANI 「そういうのをだいぶ散りばめて、それをラップにするっていう(笑)。だったら、タイトルも『たけしメモ』から引っ張って来て『スチャダラメモ』がいいかなと。本家の『たけしメモ』も好きだけど、劇団ひとりがやる『たけしメモ』の物真似が好きすぎるんだよね」
SHINCO 「『こんな営業はイヤだ/ギャラがうんこだ!』とかでゲラゲラーみたいな(笑)」
Bose 「たけしがお笑いとして全盛だった頃を知らない人が見ても面白いもんね、あれ」
ANI 「今の若い子がたけしを見る感じって、俺らが子供の頃に大橋巨泉とかを観てた感じなのかな」
SHINCO 「前田武彦とか」
ANI 「そういえば最近はお笑いも氷河期なんでしょ?」
Bose 「なんか何でも氷河期で世知辛いね……やっぱり世知辛い話になっちゃった(笑)
☆ゲームボーイズ2
—— 91年リリースの“ゲームボーイズ”の続編的な一曲ですね。任天堂3DS「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」のCMにも抜擢され、CMソング・バージョンがあるのも、“ゲームボーイズ”の流れを汲んでいます。
Bose 「子供の頃に『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のCMを観て、それが大好きだったんですよっていう人が今回のCMの制作側にもいたね。作品に関しては、ベース・ラインだったりを“ゲームボーイズ”から踏襲して、セルフ・カバーに近い感触で作ったかな。その雰囲気を、今のゲームの状況にアップ・デートして組み立てて行って」
ANI 「そこでゲームの二十余年間の進歩を感じてもらえれば」
—— 確かに、前作では「ファミコン戦士」だったのが、この曲では数々のハードの名前が登場して、20年間で全く環境が変わったなと改めて思いました。そして『アーケードは下火』というリリックからも、ゲーム業界の変化を感じます。
Bose 「昔だったら揚げ足取ってたけど、今はがんばれよって気持ちになっちゃったよね」
SHINCO 「そういえばPSPが出てから10年経つんだって」
ANI 「『PSPくれる』っていうから、ソニーまで取りに行ったね、出た時に」
Bose 「『貧乏人来い!』って言われて」
SHINCO 「『へへー!ありがとうございます!』って」
ANI 「『1人1個も貰えるんですか!!』とか大きめにリアクションとったりして」
Bose 「『フォルムが斬新ですね!』とかおべっか言ったりして」
ANI 「今思えば、ホントありがたいですよ」
—— 「3D酔してる間に自衛権/発動/覚めたら最前線』ってフレーズが出てくるのもスチャっぽいなと。
Bose 「嫌なワードが入っちゃうのがね」
ANI 「FPSはホントに苦手なんだよな」
Bose 「ANIは戦争反対だから」
SHINCO 「お互い罪のない人間同士が擬似とはいえ戦うなんて!って」
ANI 「いや、単純に十字スティックが左でしか動かせないし、右はボタンしか押せないから」
SHINCO 「出た、知らんがな(笑)」
—— タハハ。それだとキーボード使ったりするFPSは出来ませんね。
ANI 「ファミコン時代に刷り込まれた、左は移動のスティック、右はボタンでっていう動きが染み付いてるから。『HALO』なんてろくに動かせない」
Bose 「老化だ老化。ボーイズでも何でもない(笑)」
☆ワープトンネル
—— ゲーム「パックマン」がテーマになった曲ですね。
SHINCO 「このアルバムだとこれが一番古い曲だね。2010年に制作とリリースしてて」
ANI 「この曲が唯一の3.11前の曲。『パックマン』はとにかくやってたな~」
Bose 「ANIは大好きだったよね」
ANI 「クリアし続けて『鍵の5面』まで行ったんだよ。パックマンがパワー・エサを食べても、モンスターが青くなるのが一瞬なぐらい難しいゾーンまで突入して」
SHINCO 「みんな覗きこんでたもんね」
Bose 「FPSじゃなくて片手しか使わないゲームだから強かった(笑)」
SHINCO 「でも、いつもやってた近所の本屋の前のゲーム筐体でしか上手くいかないんだよ。その筐体のスティックのクセをも自分のものにするぐらいやり込んでたから、他のゲーセンだと『りんご』ぐらいまでしか行かなくて。だから他のゲーセンで失敗すると『ホントは鍵まで行くんだぜ……』って思ってた」
Bose 「だから、知らんがな(笑)」
—— この曲にはロボ宙さんとかせきだいだぁさんが参加されていますが。
SHINCO 「ウチのカプセル怪獣が」
ANI 「ロボ宙は同世代だから当然『パックマン』を通って来てるし、かせきはナムコで働いてたから入れようって」
Bose 「この打ち合わせをしてる時にかせきがいたんじゃなかったっけ? ライブの楽屋でこの企画の説明をマネージャーから受けてたら、その場にいたかせきがやりたそうな顔をしてたんで」
ANI 「指をくわえて聞き耳を立ててて。で、いつの間にか歌詞まで書いてたっていう(笑)」
Bose 「そんぐらいのノリだったね」
SHINCO 「ロボ宙の『あれは駄菓子屋/軒の下』ってラインがスゲえ好き。情景浮かぶわ~って」
—— かせきさんの「永遠の半ドン」テーマも、もう名人芸になってきましたね。特にラスト・ヴァースの夢か幻か感はかせきさんしか書けないなと。
Bose 「確かにこの歌詞はかせきっぽいなあ~」
ANI 「まさに『土曜日はかせきさいだぁ』。ずっと午後のけだるい半ドン気分っていう」
SHINCO 「もう怖くなってきたわ(笑)」
—— そのブレなさはスゴいですよね
Bose 「40代後半なのに。もうここまでいくとホラーだね……と思ったけど『お前らもだ!』って言われそうだな、スチャダラも」
SHINCO 「喪黒福造(「笑うせえるすまん」)に『ドーン!』ってやられてるタイプだね」
ANI 「諸星大二郎の『子供の王国』みたいな」
—— ……恐ろしい結論にたどり着いてしまいました。
☆M4EVER
—— “M4EVER”はチャットモンチーとのコラボですね。チャットとの繋がりはどういったキッカケで?
ANI 「初めての対バンがHOT STUFFの30周年イベント(『BLACK AND BLUE』2008年)で、異種対決みたいな対バンが最初だったんだよね。同じカワユイ三人組(当時)同士って事で」
Bose 「ライヴの中でチャットの“シャングリラ”を一緒にやったりして、そこから仲良くなっていって」
SHINCO 「俺はその企画以前から完全にファンだったんだよね」
Bose 「そうそう。その前からSHINCOがすげーいいバンドだよって言ってたんだよね。それで僕もANIも聴き始めて。そういった流れがあって、チャットと一緒に曲を作ろうって企画を立てたんだけど、この制作はミラクルだったよね。チャットからデモが送られてきた時には、今回のチャット側の歌詞は、今回の歌詞にほぼ近い形で出来上がってて。で、その間のリリックを考えて下さいっていう、ある種大喜利みたいな感じだったんだ」
—— じゃあ、お母さんテーマはチャットから提示だったんですね。
Bose 「そうそう。フリが効きすぎてるよね」
ANI 「『俺ら息子?!』っていう」
—— スチャダラを産んじゃうっていうテーマはかなりぶっ飛んでますね。
Bose 「もう最初は意味が分かんなくて。『SFか!』みたいな(笑)」
SHINCO 「俺はまだ世に出てないからね(笑)」
ANI 「しかもANIとBoseは成人してるし、50肩のお母さんだから多分、SHINCOは高齢出産だし」
Bose 「もう設定がメチャクチャ!」
ANI 「クセが強すぎる」
Bose 「さすがチャットですよ。しかも、デモを作ってくれた段階では、えっちゃん(橋本絵莉子)本人も妊娠してるのが分かってなくて」
ANI 「だから、なんか呼ばれたのかね」
Bose 「そういう暗示みたいな感じだよね。それでレコーディングの時に『実は……』みたいな」
ANI 「『発表があります!』っていうから何事かと思ったらおめでたい話題で」
Bose 「で、そういう状況的にも、内容的にもこれは話題になる!と思ったんだけど、出した時には特に波紋も起きず(笑)」
—— 最後は合唱で終わるっていうエンディングもスゴいですよね。
Bose 「あれもいろいろあって。ホントは“We Are The World”まんま歌う感じで行こうと思ったんだけど、流石にスタッフがそれはやめてくれ!って」
ANI 「『やるなら<USA FOR AFRICA>の許可取ってくれ』って」
Bose 「『一生取れないわそんなの』って事で、この形になりました」
(後編につづく)
取材・文:高木 "JET" 晋一郎

スペシャルインタビュー(後編)

☆ザ・ベスト。
—— ヒップホップ定番のバック・イン・ザ・デイズものともまた違ったアプローチで、過去と今を表現した曲になってますね。
Bose 「これは、まずSHINCOのビートがありきだったよね。内容的には、3人で話してるとなんでもネガティヴ・アプローチになるんですよ。『今どきは、なんでも規制ばっかりでつまんないねぇ』って。でも、それはよくない! そういう話ばっかりはいかん! って思って、昔もいいけど、本当は今がいいでしょって話をしようと」
SHINCO 「俺らだって今の事を楽しんでんだからねえ」
ANI 「年取ってくると『昔はよかった……』みたいな話になってくるけど、『昔の方が良かった』なんて、全部がそんな訳でもないし」
Bose 「僕はそれを大学で10代の生徒たちと喋ってて思ったんだよね。僕らからすると、今の子達はYouTubeばっかり観てて面白く無いんだろうなとか思いがちだけど、でも今の子は今の子なりに楽しんでるんだよなって。こっちから見たら『しょうもな!』って思うものも、その子たちは最高に楽しんでる訳だし、要は自分たちもそうだったじゃんっていう」
ANI 「この前、飯食いに行ったら、向かいの席にのおっさん4の若手2っていう構成のサラリーマンがいて。それで、若手に対して、残りのおっさんが『俺らの頃はスキーが流行ってて、<私をスキーに連れてって>って映画が流行ってて……」とか延々話してるんだよね。それを見て『うわ~、あれはキツいな……』と思ってたら、嫁に『あんたと同じぐらいだね』って言われて愕然とするという(笑)」
Bose 「僕らもそういう年代なんだから、そうなっちゃダメだなっていう戒めだね、自分達に対する」
ANI 「すぐラップでも『とは言えDJ Premierが~』とか、『Nasの<ILLMATIC>の衝撃が~』みたいな事言いがちだけど」
Bose 「『そりゃそうですけど』っていうね。今は今で新しいことを若い人は楽しんでるんだから、それでいいじゃんっていう」
—— ド頭から「いつが最高?ってそりゃあの頃 モチのロン90年代初頭」や「バリバリ昭和50年代」と、自分達が影響を受けた昔の事をヴァースでキッチリ言いながら、それを『人工甘味料効いた過去よりも』っていうリリックで、ズバッと回収する構造が素晴らしいなと。
SHINCO 「実際、昔の方がガンガン体に毒入れてたよね(笑)。体に悪い物ばっかりだったよ」
ANI 「ダサい事もいっぱいあったし」
Bose 「スウェットのパーカーすら求めてるモノが無かったんだから」
ANI 「短い靴下すら無かったんだから」
Bose 「その当時と比べれば、UNIQLOだけでもスゴいオシャレになれるよね」
SHINCO 「adidasのジャージでさえ『A STORE ROBOT』にしか無かったり。しかも、ジャージなのにロンドン価格とかいってめちゃくちゃ吹っかけてきてたし」
Bose 「adidasのジャージなんていくらでも手に入る今は最高!」
☆哀しみturn it up
—— “哀しみturn it up”はANIさんの独壇場ですね。
Bose 「“涙のtake a chance”のインスパイア、というか、まあ、はっきり言うとパクリなんだけど(笑)」
—— せめてオマージュにしましょう(笑)。でも「turn it up」が全部小文字なのも、“涙のtake a chance”に準じてて芸が細かいです。
Bose 「ANIが昔から“涙のtake a chance”が好きなんだよね。それで、僕の誕生日にみんなでカラオケにいった時、ANIが“涙のtake a chance”を歌ってくれて」
ANI 「カラオケ歌わなきゃいけない羽目になって、」
SHINCO 「って言う割には、さわりの部分の振り付け完璧にコピー出来てるからね」
ANI 「みんながショックを受けるぐらい踊れるからね、あの曲の振り付け(笑)」
SHINCO 「体が覚えてて勝手に踊りだすから」
Bose 「もう、それが超面白いんだよね。野音でやった『スチャダラ全力投球』(2012年)の時にも、カバーというか、バンドを使ったカラオケのパートがあって。かせきが“情熱☆熱風 せれなーで”を歌ったり、シャシャミンが“NO NEW YORK”歌ったり」
—— 野音でBOØWYを歌いきる、シャシャミンさんのハートの強さ半端なかったですね。
Bose 「その時に、ANIも“涙のtake a chance”をやったんだよね。で、この最高の出し物をもっと見せたいなと思った時に、じゃあそういう曲を作ればいいんだ、その悪ふざけを、作品に落とし込もうっていうので出来た曲。この曲で一番好きなフレーズは『世が世なら』だね。
ANI 「『世が世なら』っていう他人ごと感」
—— それ言ったら何とでも言えるって無敵のフレーズですよね(笑)。
Bose 「もう、その乱暴な感じが最高だなって。『世が世なら/叶うから』って、ひどいよね。ANIらしい放り投げ感。なにも頑張らないっていう(笑)」
☆中庸平凡パンチ
—— これは山田孝之主演のドラマ「東京都北区赤羽」の主題歌であり、MVも赤羽で取られていますね。
Bose 「コミックの『東京都北区赤羽』がドラマ化されるって事で、松江哲明監督から、スチャダラにその主題歌をっていうオファーがあって」
SHINCO 「まだ撮影前だったんだけど、人生に悩む山田君が、赤羽で暮らす中で立ち直っていく過程がテーマになっていくっていう、そのプロットの段階で作り始めて」
Bose 「それで『山田くんが悩んでる』っている前提があるから、サウンド的にも深刻な感じで。まさに悩む30代とか、この先を不安に思う男性の像を落とし込んだり。それを自分たちに照らしあわせてたりもして。ドラマが完成して、この曲としっかりハマってくれればなって」
SHINCO 「全部がドラマと平行って訳ではないけど、補うようなものになると良いよね」
ANI 「そういえば、スペシャの番組(『アニタキ CAMP』)で、ピエール瀧と俺で、誰かの家に泊めてもらうっていう企画をやったんだけど、それで赤羽と板橋の間に済んでる人のとこに泊まった事があったよ。いい子だったんだけど、病んでて。『彼女と別れたんですよ……俺のDVが原因で……』って」
Bose 「ひどいな~」
ANI 「仕事としてはファンシー系な仕事をしてた、普通の男の子だったんだけど」
Bose 「それでDVなの? 一番怖いじゃん!」
ANI 「俺と瀧を気楽に家に泊めてくれるんだけど、実は……みたいな」
SHINCO 「ホントに『東京都北区赤羽』の登場人物だね」
☆Off The Wall
—— “Off The Wall”は清水ミチコさんとコラボした、ザ・音楽コントといった内容ですね。グループ魂との“勃発!バンド内抗争/グループ魂にスチャダラパーまで"を思い出したり。
Bose 「清水さんに一緒に曲をやりたいってオファーしたら、二つ返事でOKしてくれて。しかも、こういう流れで、こういう内容でっいう、ザックリとしたコントの台本がすぐに来て」
SHINCO 「清水さんのデモの段階で骨組みはほぼ出来てたよね」
Bose 「それで、そのお題に対して自分たちが応えて、その上でまたこっちからテーマを振って、それを清水さんが返してって感じで進めていって。後半の歌詞がなかなか今までに無いパターンだし、清水さんの代表作とも言える、あの二人の物真似を交互に演じるっていう、お得感もあって」
—— この曲こそメジャー流通では難しいですよね。
Bose 「しかも、会場売りだから許されたかも知れない内容を、そのままインディとはいえ全国流通に乗せるという。でも、清水さんは『だって、モノマネだから』って全然大丈夫って姿勢だったし、許可とったりって発想がないのが、やっぱり芸人として筋が通ってるなって」
SHINCO 「こういう曲が入ってるのって、昔のDE LA SOULのアルバムっぽいよね。スキット的な構造が」
—— この曲ばっかりは解説するのも野暮ですね。清水さんとスチャの掛け合いと大団円を耳にして欲しいです。
☆恋のペネトレイト
—— “恋のペネトレイト”はWOWOWで放送されている「NBAバスケットボール14-15シーズン」のイメージ・ソングとして書き下ろされた曲ですね。
Bose 「年末のリキッド・ルームでのライヴで初めてお披露目したんだけど、曲について解説してもポカンだったし、NBAをどれぐらい見てるのって聞いたら全然反応薄くて、『NBAってこれぐらいの認知度か』って。でも、バスケ・ファンの僕からしたら、NBAを週5日も放送してくれるなんて、日本史上初めてぐらいのスゴい事なんだよね。でも、そういう事が起こってるのに何も山は動いてないという。それこそ、スチャダラが『最近何やってらっしゃるんですか?』って言われるのと一緒で、NBAも一般の人からしたら『マイケル・ジョーダン以降、誰がいるんですか?』って状態なんだろうね。でも、いま日本人で1人、NBAにいけそうな子(富樫勇樹)がいるから、彼がNBAで活躍すれば、テニスにおける錦織圭みたいなもんで、NBAやバスケに注目が集まると思うんだけどね」
ANI 「でも、いうてもバスケって体育の授業でやってるでしょ?」
—— バスケ漫画もコンスタントに人気ありますしね。
ANI 「その割には世の中的な注目度はいまいちだよね」
Bose 「日本代表が弱すぎるんだよね。世界的に見て、女子は結構強いんだけど、とにかく男子が弱い。オリンピックに出れないし、『NBL』と『bjリーグ』で揉めてたりして、足並みが揃わないし」
ANI 「やっぱり日本人には向かないの? 体格だけ見ても全然違うしさ」
Bose 「でも、ヨーロッパの選手も、体格はそんなでもないのに活躍してたりするんだよ。だから、ああいうプレー・スタイルを日本人でも取り入れれば強くなれるのかなって思うんだけど。でも、それを育てる人もいなければ、システム的な問題もあって、上手く進まないんだよね」
ANI 「サッカーほど気軽にやる感じじゃないもんね」
—— ヒップホップとバスケってUSではベタなぐらい王道ですけど、日本だとホントに時々出てくるぐらいで、あまりガッチリとリンクはしないですよね。
Bose 「だからこの曲で、バスケ・ネタで思いつくやつ全部入れたれって感じで作った。ラッパーでバスケ好きな人は多いから、もっとクロスして欲しいんだけどね」
☆A.K.A ETC
—— ライヴでも既に定番曲になっている“A.K.A ETC”ですが。便利だけどモヤモヤするモノの象徴にETCを持って来たのも興味深いですね。
Bose 「最近、移動の時に古い『放送室』(ラジオ番組)を聴いてるんだけど、10年前に松っちゃん(松本人志)が、『あのETCってなんやねん、俺は絶対付けへん』みたいな話をしてて。ETCがどれだけ普及しても、現金で払う一般の入り口は残るし、結局絶対(料金所の)渋滞は残ると。その読みは当たったし、ETCがある程度普及したら色んなETC割引も無くなって、結局ETCの機械を買わせたかっただけだわって」
ANI 「休日割引ってまだあるんだっけ?」
Bose 「ないない。夜間割引も割引率下がってるし、ずるいよね」
SHINCO 「機械売って、その伸びしろ無くなったら止めたんだ」
ANI 「でも便利だよね」
Bose 「便利便利。つい使っちゃう」
ANI 「逗子に行く時に、逗子ICから逗葉新道に抜ける時、逗葉新道はETC使えないから、そこで小銭出すのがホントに面倒なんだよね。そこに『このやろー!』ってなるんだけど、それもETCに慣れちゃってるからだよね」
Bose 「でも、ETCになるとお金払ってる感覚も希薄になるよね。いつの間にか首都高が900円になってるけど、それもお金払ってる感が弱くなったのにつけ込まれたなって」
ANI 「そういう細かいズルを受けてるよね」
Bose 「負けたなって思う」
SHINCO 「でも、もうこの便利に慣れてるから、戻れないしね」
—— それから、映画もそうですけど、食べ物屋を調べて、その店の名前を検索したら、そのままユーザー・レビューと点数が出るのはホントにやめてくれって思いますね。あれも便利の押付けって感じで。
ANI 「気にしないと思っても、どうしても影響受けちゃうよね」
Bose 「『3.9点ついてるじゃん』とか思っちゃう」
SHINCO 「しかも点数つけてるのは専門の評論家じゃないし。お前点数つけてるけど、普段なに食ってんだよって人でしょ」
Bose 「美味しいブリトーのお店があるんだけど、その店の事を調べるついでにレビューをみたら、『美味いんだけど店員が英語で外国人の客と楽しそうに話してて、自分が放っておかれたので一点』とか」
ANI 「それってその日のその時だけって事でしょ」
SHINCO 「そういう店なんでしょ、だって」
ANI 「なのに、『俺が英語喋れないから一点』って」
Bose 「私怨じゃねえかっていう。なんか悲しいよね」
☆Boo-Wee Dance
—— “Boo-Wee Dance”はスチャダラの中でも珍しい、ライヴではフリ付きの曲ですね。今回のアルバムを“Boo-Wee Dance”で閉めたのは?
SHINCO 「さらっと終わらそうと思ったのかな」
ANI 「あんまりどっしりした終わり方してもなって」
Bose 「しんみりしようと思えばいくらでも出来るんだけど」
SHINCO 「軽快に終わらせるっていうか」
—— この中で「クセがスゴい」って言い切ったのにも震えましたね。遂に言ったな、と(笑)。
Bose 「もう自分で言えちゃう感じだよね。自覚した(笑)。普通だ普通だと思ってたけど、やっぱりスチャはクセがスゴいなと」
SHINCO 「もう『クセっ!』って感じだよね」
ANI 「だからこそ普通のフリをしてるという」
Bose 「そういう自己認識とは逆に、今回リリースするレーベルが『ZENRYO RECORDS』という」
ANI 「ヒップホップは『DEATH RAW』とか『BAD BOY』とか」
Bose 「すーぐ悪い方に持っていこうとするから、僕らは善良ですよと」
ANI 「悪い事を言う、その先に行こうと」
Bose 「アー写も善良な感じでしょ、ニコニコ笑って」
SHINCO 「でも、一番怖いのが善良な市民なんて話も」
ANI 「笑顔の大衆が一番怖いみたいな」
—— タハハ。「デビルマン」みたいな話ですね。
ANI 「それか『ジャングル・クルーズ』の最後の『一番怖いのは文・明・社・会!』っていう』」
ANI 「まあ、自分から善良だって名乗る奴に善良な奴はいないよ」
Bose 「『おじさん気さくだろ?』って話しかけてくるおじさんが一番怖いっていうね(笑)」
—— 以上、解説ありがとうございました。今回の初回限定盤には2013年に日比谷野音で行われたワンマン・ライヴ「23」の模様が収められるとの事ですか。
Bose 「25周年の年に出るアルバムなのに、収録されるのは23周年の時のライヴっていうのも面白いかなと。でも、ライヴ自体にも手応えがあったし、ライヴをバンド:ザ・コスト・パフォーマンスでライヴをやるのがとにかく楽しいんだよね。ザ・コスト・パフォーマンスとセッションした、セルフ・カバーみたいなのも制作出来たらなとか思ってたり」
—— アルバムのリリース後には4月5日に味園ユニバース、4月11日に日比谷野音とワンマンが控えていますが、その時もザ・コスト・パフォーマンスとのライヴになるようですね。
Bose 「……みんなスケジュール空いてるんだよね?」
ANI 「時々空いてない時あるから(笑)。25周年だから、新曲もやるけど、普段やらない昔の曲もアレンジ変えたりしてやってみようかなと」
Bose 「そういう曲もバンドでやったら面白いだろうね。そうやってアイディアも考えてます。あとは、おなじみの“Shangri-La ”とか“N.O”、シングルなのにあんまりやってない“カメライフ”とか、懐かしの曲ももちろんやろうかなと」
SHINCO 「もちろん“DA.YO.NE”もね」
Bose 「“DA.YO.NE”も全然やってないからな~……って、そういうこと言ってると、もう時代的にホントにそうだって思われるかも知れないよ(笑)」
ANI 「でも、ヒップホップ・クラシックのカバーとか下らなくて面白そうだね」
Bose 「さも自分達のヒット曲かのように歌い上げちゃって。くだらね~!」
ANI 「これは……“B-BOYイズム”の出番だな!」
SHINCO 「“楽園ベイベー”とか」
—— “GREATFUL DAYS”やったり。
Bose 「“Dancehall Checker”とかも織り込んで、メドレーでどんどん繋げて」
—— “演歌チャンチャカチャン”ならぬ、ヒップホップ・チャンチャカチャンですか(笑)。
Bose 「MCで『あの時は大変でしたよ、突然売れちゃって……』とか我が事のように語りだして」」
—— 25周年にして歴史をねじ曲げ始めて。
ANI 「これが歴史修正主義ですよ(笑)」
Bose 「25周年にそれでいいのかって気もするけど(笑)、とにかく期待して貰えればね」
取材・文:高木 "JET" 晋一郎

お祝いコメント

デビュー25周年を迎えたスチャダラパーへ、総勢12組の方からお祝いコメントが到着!
各界を代表する方々からのコメントは順次公開になるので、要チェック!

リリー・フランキーさん&みうらじゅんさん

小籔千豊さん

木村カエラさん

清水ミチコさん

森山直太朗さん

荒川良々さん

YOUさん

レイザーラモンRGさん

バカリズムさん

小泉今日子さん

加山雄三さん

真木よう子さん

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Profile

スチャダラパー
スチャダラパー

Bose、ANI、SHINCOの3人からなるラップグループ。
1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。
以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。

2010年にはデビュー20周年を迎え、2月24日にベストアルバム
「THE BEST OF スチャダラパー 1990~2010」をリリース。
さらに、20周年記念イベントを東京、大阪で開催した。

2013年6月16日に日比谷野外音楽堂で『スチャダラパーワンマンライブ23』を開催!

http://www.schadaraparr.net/ (for PC)
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http://www.schadaraparr.com/(スチャ通)

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